坂東玉三郎特別舞踊公演 観劇記
【五反田ゆうぽうと】
§玉三郎丈配役
・「阿国歌舞伎夢華」 阿国 11月13日観劇
・「鷺娘」 鷺の精
今昨年の八千代座から数えると約1年ぶりとなる
玉三郎さんの舞踊公演を拝見しました。
今回は五反田ゆうぽうとでの観劇だったこともあるかと思いますが、
少々思うところ、多々ある舞台でありました。
その感想なぞをほんの少し……。
先ず、五反田ゆうぽとのことから触れてみます。
元々はバレエ公演用に設計された劇場と言われる劇場にはオーケストラピットがありますが
今回はそこも全て座席として使用しての公演でした。
オーケストラピットを客席とする劇場が全てそうなのかはわかりませんが、
私は、オケピのすぐ後ろ…前列から5番目の席だったのですが、この席は驚くほど舞台が見難い!!。
どのくらい見難いかといいますと役者さんの下半身が殆ど見えない状態なのです。
…いくら何でも、これはないですよねぇ … (-_-;) …。
ゆうぽうとにはコンサートや時局講演会等で何度か足を運んでいるものの、
ここまで舞台が見難いと思ったことはなかったので
…舞台によってこんなにも違うものなのね… と再認識させられました。
また、化粧室の数も驚くほど少ない!?。
1ヶ所が異常に混んでいる為、もう一つの化粧室に並んだのですが、
そこは男女共に一つずつしかありません。
となると玉三郎さんの観客層は圧倒的に女性ですから、女性用には長蛇の列!。
それに引き換え男性用はガラガラといった必然的な不均衡現象が起こり、
早めに並んだ私がちょうど男性用の前に居たものですから、
「男性用を使ったらダメでしょうか?」とすぐ後ろの方と話していたところ、
後列のおば様方から、「男性用だって大丈夫よ!。お入りなさいよぉ!?」との
これも当然のお声が沸き上がり(!?)、大渋滞中の高速パーキングエリアでの暴挙以来、
久方振りの <男性用トイレ堂々使用!!!> をさせていただきました!?。
その後、皆さんの続くこと!続くこと!。
「ゆうぽうとは再考の余地、大有りだ!」と声を大にして意見したい心境です m(__)m
といった劇場での(!?) 舞台は、さて如何だったかということになりますが……。
私が今回、足を運んだ目的の演目・「阿国歌舞伎」より「鷺娘」の方が格段に良かった現実を(!?)
今度は書き記してみます。
『阿国歌舞伎夢華』
玉三郎さんはこの演目に平成16年12月・歌舞伎座で初挑戦されていますが、
どうしてか私は目にする機会に恵まれず、今回が初観劇!!。
この舞台が目にしたくて舞踊公演のチケットを抑えたといっても過言ではないので、
かなり力の入った見方をしていたのですが、心に響いて来るものは大してありませんでした。
一つには現実に「傾き者」の仲間と舞い踊る阿国と
今は亡き愛しい人との幻想に耽る阿国の境(というか交わり)に
私が納得できなかったことがとても大きいのかもしれません。
しかし、それ以上の要素として「傾き者」を演じている猿之助一門の皆さんの容姿が
どの顔も浮腫んで(むくんで)汚く見えることも大きな要因ではないかと…zzz…。
特に名古屋山三の段治郎さんの腫れぼったい不機嫌に見える容姿には… (-_-;) …!?。
(…なぞと…、段治郎ファンの皆様、ごめん下さいまし… m(__)m …)
…当時の「傾き者」はみんな、あんなに浮腫んだ顔つきをしていたのでしょうや??…
まあ、平安時代の美形は下膨れですから、浮腫んでいたのかもしれませんが、
下膨れの顔と浮腫んだ顔は明らかに違うと私は思うのですが……。
お化粧の仕方が時代背景に忠実であると言えるのかもしれないとは思うものの、
現在人の骨格は阿国歌舞伎発祥時の日本人の骨格とは違いますもの……。
…忠実であればいいってもんじゃない!?… と、内心ブーブーだったワタクシメ、
ちょうどクライマックスとなる山三との邂逅の場面はその段治郎さんお相手なのですから、
…期待通りの舞台だったと喜ぶわけもなくで… でございました。(…zzz…)
ただ、その中で目を瞠ったのは玉三郎さんの目力(めぢから)の強さです。
ビデオ『東京蜃気楼』で、
「舞台の上ではその風景を見ている。そうすると、お客さんも同じ風景を見るようになる」と
語られたことがありますが、そのことを如実に証明する目力を阿国は見せてくれます。
…実際の阿国はどんな風景を目にし、何を思いながら人生を過したのだろうか…。
そんなことをフッと思い描かせてくれたひと時でした。
『鷺娘』
玉三郎さんにとっても十八番(おはこ)中の十八番だけに、
今回の舞台で何回目の観劇になるのかという程、目にしている演目ですし
今回の観劇目的が『阿国歌舞伎夢華』だったこともあって、
かなり力を抜いた観劇だったはずなのが『阿国歌舞伎夢華』が期待外れだった分(!?)、
『鷺娘』が物凄く上出来な舞台に映ったことを喜ぶべきか……べきかではありまするが(!?)
やはり、玉三郎さんの鷺の精は申し分がありません。
…何よりかにより綺麗だし、しかも儚いし哀しいし…
安心して観ていらる舞台を堪能させていただきました。
直前の『阿国歌舞伎~』に全く不納得だったワタクシメは
…やはり、玉三郎さんの舞台-中でも舞踊公演は美しくなくちゃネ!?…
を心底、実感した舞台でもありました。
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コメント
寒くなりました。観劇感想拝見。
ゆうぽうとは2階席に座った経験ありますよ。オケピの真後ろはみにくいんだと教えていただきました。
男性トイレに悠然と入る(?)ナーコさん、らしいと思いますー!!
阿国は歌舞伎座で見ましたけど夢と現実との境がわかりにくいのは確かですよね。
阿国を題材にする場合は芸能中心に描いた方が受け入れられやすいんじゃないかが私の感想です。
工夫の余地はあると思います。
投稿 みどり | 2007年11月29日 (木) 21時13分